高血圧と動脈硬化のメカニズム

高血圧は動脈硬化のリスクを高め、動脈硬化は高血圧を進行させる。これらは深いつながりをもち、脳卒中や心臓病のリスクを高める。

高血圧と動脈硬化のメカニズム

高血圧も動脈硬化もそれと診断するには特定の症状がなく、自覚できる症状も少ないという共通点があります。

どちらもいつのまにか発症していることが多く、気が付いた時には重症化、もしくは他の合併症を発症しているケースも多いため注意が必要となります。

また、高血圧と動脈硬化は、どちらも重篤な合併症を発症するリスクが高くなるため、静かなる殺し屋「サイレントキラー」と呼ばれています。

動脈硬化は140/90mmHg以上の高血圧、高血圧の診断基準ではⅠ度高血圧以降から動脈硬化の進行リスクが、より高まるといわれています。

高血圧は動脈硬化を進行させる

高血圧で最大の問題となるのが動脈硬化のリスクを高めてしまうこと。動脈硬化によって血管の状態が悪くなると、高血圧によってさらに血管に負担をかけるという悪循環が生じてしまうのです。

動脈硬化が進行すると、脳や心臓などの致命的な箇所において血栓による梗塞や出血などが発生し、脳卒中や心臓病のリスクを高めてしまいます。

このように高血圧と動脈硬化は一方が悪化すればもう一方も悪化するという深いつながりをもった相関関係にあるといえるのです。しかし、逆に考えれば高血圧の改善を行っていけば、動脈硬化の改善にも期待できるのです。

高血圧と動脈硬化のメカニズム

高血圧も動脈硬化も血管の機能を低下させる血管障害を引き起こす症状です。

血管は外側から外膜、中膜、内膜という3層から構成されており、内膜のさらに内側は「血管内皮」という細胞に覆われています。血管内皮は血管の正常な機能を維持する働きがあり、高血圧や動脈硬化の予防のためには欠かせない機能なのです。

高血圧と動脈硬化のメカニズムは以下の通りになります。

①高血圧によって血管に高い圧力がかかると、血管内皮が損傷して血管内皮機能が低下します。血管内皮が損傷することで、損傷した箇所からLDLコレステロールが進入する要因にもなります。

②血管内皮の損傷した箇所からLDLコレステロールが進入し、血管内膜の内側に入り込んでいきます。LDLコレステロールは活性酸素によって酸化(過酸化脂質)したとき、本当の意味での除去するべき悪玉へと変化します。

③白血球の一種「マクロファージ(大食細胞、だいしょくさいぼう)」が、毒性のある酸化LDLコレステロールを除去するために取り込みます。酸化LDLコレステロールを取り込んだマクロファージが、血管内膜に蓄積されることでプラークが形成されます。

④プラークは粥腫(じゅくしゅ)やアテロームとも呼ばれており、一般的に多みられる動脈硬化はこのプラークによって発症します。プラークによって血管内膜は厚くなり、血管の通り道である血管内腔(けっかんないくう)は、その分狭くなって血流が低下します。

⑤これにより血流を一定に保とうと血圧は上昇し、高い血圧によって循環される血液は、動脈硬化によって形成されたプラークを傷つけ、さらにプラークを大きくしてしまうという負の連鎖が起こってしまうのです。

⑥高血圧と動脈硬化によって状態の悪化した血管は損傷しやすく、損傷すれば体内の血液凝固作用によって血栓が生成されます。

生成された血栓は血圧が高くなるほど剥がれやすくなり、剥がされた血栓が脳梗塞や心筋梗塞などの危険な病気を発症する原因となるのです。

動脈硬化とは?

動脈硬化とは全身に酸素や栄養を運ぶ動脈が、弾力を失い硬くなったり、血管壁に過酸化脂質(中性脂肪やコレステロール)などの様々な物質が付着して血管が狭くなり、血液の流れが悪くなることです。

動脈硬化は脳卒中や心臓病など命に関わる病気の原因として知られていますが、動脈硬化は血管の病気であり、全身のあらゆる血管でその危険性があります。動脈硬化を発症する場所によってはがんよりも危険な場合があるといわれています。

粥状硬化(アテローム硬化)

粥状硬化(じゅくじょうこうか)はアテローム硬化とも呼ばれ、動脈硬化の中で最も発症しやすいタイプであり、通常、動脈硬化といえばこのタイプをさすことが多いです。

大動脈、脳動脈、冠動脈などの中程度~太い血管で発症しやすいです。血管壁に過酸化脂質が蓄積、血管壁にプラークが形成されることで動脈硬化となり、血管内空の狭窄、血流の低下、血圧の上昇などを招きます。

中膜硬化

3層ある血管の真ん中にあたる中膜にカルシウムが流入し、石灰化及び硬化することで血管が破れやすくなります。大動脈、下肢の動脈、頚部の動脈に発症しやすいタイプの動脈硬化です。

カルシウム不足によって、血液中のカルシウム濃度を一定にするために流出したカルシウムが原因となります。体内のカルシウムバランスを崩さないためにも、カルシウム不足や過剰摂取に注意することが予防につながります。

細動脈硬化

末梢血管(細動脈や毛細血管の総称)に発症し、特に脳、腎臓、網膜などの毛細血管に生じるタイプの動脈硬化です。高血圧を長期的に患っていると、このタイプの動脈硬化を発症するリスクが高まるといわれており、比較的、強度の弱い毛細血管は血管壁が破れやすいため、危険性の高い動脈硬化です。

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リケン(理研ビタミン株式会社)のヘルスケア事業部長、農学博士の仲野隆久先生によると、収縮期血圧140~160mmHg、拡張期血圧90~100mmHg程度の18名を対象に「わかめペプチド」を8週間にわたり1日1個のペースで食べてもらった結果、約2週間目から血圧が安定し始めることが認められています。