血圧改善にコーヒー?カフェインとの関係とは?

高血圧はコーヒーが原因になる?コーヒーに含まれるカフェインは健康にどう影響するのか?健康に良くなさそうなイメージが根強いコーヒー。しかし、研究成果で血圧を下げる効果を確認?

血圧改善にコーヒー?カフェインとの関係とは?

コーヒーは心臓に作用して血圧を上昇させ、高血圧の原因になると考えられてきました。しかし、様々な研究の成果により、コーヒーはむしろ高血圧の予防になるということが明らかになりました。

コーヒーを摂取すると一時的に血圧は上昇しますが、コーヒーは繰り返し飲むことで、この一時的な血圧上昇に耐性ができ、飲み続けることで血圧は上昇しないようになります。

コーヒーの血圧を下げる効果

様々な関係機関の追跡調査などによると、コーヒーを飲んでも飲まなくても、高血圧の発症リスクは上昇しなかったそうです。

むしろ、コーヒーを飲む人はコーヒーを飲まない人よりも、血圧が低いという結果が確認され、高血圧のリスクを回避することに役立つことが明らかにされたのです。

また、同様の危険因子をもつ糖尿病のリスクを低減させることも研究によって認められています。他にもコーヒーを飲む人は飲まない人よりも心臓病や脳卒中、死亡リスクが低いことなども明らかにされ、コーヒーによる健康効果の高さが証明されています。

コーヒーポリフェノールが血圧に有効

コーヒーに含まれる血圧に効果的な作用を及ぼす成分が、抗酸化作用をもつコーヒーポリフェノールです。

生活習慣が乱れると発生しやすくなる活性酸素は、過剰に発生すると体内の組織や細胞の老化を促進、血管も老化させることから高血圧の症状を進行させやすくなります。

コーヒーポリフェノールはこの体内の酸化を防止する抗酸化作用や血管を拡張する作用があるため、血圧を下げる効果に期待することができます。

緑茶や紅茶などにもポリフェノールは含まれていますが、コーヒーに含まれているポリフェノールの含有量は、緑茶や紅茶の約2倍ほどで赤ワインと同程度と、ポリフェノールの含有量はトップクラスなのです。

鉄分不足による貧血に注意!

コーヒーに含まれる「タンニン」もポリフェノールの一種で渋味の成分になります。

タンニンには、鉄分の吸収を妨げる作用があり、鉄分は血液中(赤血球)に存在するたんぱく質「ヘモグロビン」を生成するのに欠かせない重要な栄養素になります。

ヘモグロビンは体内に酸素を供給する働きがあるため、ヘモグロビンの生成が不足すると体内では酸欠状態が起こります。

高血圧はカリウム不足が要因となっていますが、現代人は、カリウムだけでなくミネラル全般の摂取量が不足気味になっており、高血圧であっても貧血になることは不思議なことではありません。

クロロゲン酸が脂肪燃焼をサポート

クロロゲン酸はコーヒーポリフェノールの一種で、コーヒーの色合い、苦み、香りを構成する成分の一種でもあります。

体内に存在する細胞内構造物の一種「ミトコンドリア」は、脂肪を燃焼させてエネルギーをつくりだす役割があり、クロロゲン酸はミトコンドリアの脂肪燃焼効率をアップさせ、血中脂質を抑制する作用があります。

血中脂質とは中性脂肪やコレステロールのことで、血中脂質が増加すると酸化するリスクが高まり、酸化した脂質(過酸化脂質)が動脈硬化や高血圧を進行させてしまうのです。

血中脂質を抑制することができれば、酸化した脂質の増加を抑制、動脈硬化の進行も抑制することで、高血圧の改善につなげることができるのです。

リパーゼの活性で脂肪を燃焼

人の体内には脂肪燃焼酵素である「リパーゼ」という物質があり、カフェインはこのリパーゼに作用して活性化、脂肪の燃焼を促進します。

運動する前後にコーヒーを飲むことで運動の効果を高めることができるため、高血圧の要因となる肥満の改善を効率的にできます。

ピラジンの香りで血圧を下げる作用

さらに、豊かな味わいを感じさせるコーヒーの香りにはピラジンという成分が含まれており、精神安定作用、副交感神経の活性(リラックス効果)による降圧効果や、血小板の凝固作用を抑制する効果があるため、血栓の生成が抑えられ血液をサラサラにし、血圧を下げる効果に期待できます。

ブラックコーヒーが高血圧に有効

今回、高血圧に効果的とされたコーヒーの飲み方は、砂糖やミルクを入れないブラックコーヒーでの結果です。

砂糖やミルクを入れる場合は、カロリーの過剰摂取を要因として血液がドロドロになり、血液循環の低下、血圧の上昇を招くリスクもあるので注意しましょう。

カフェインの摂取量に注意しよう!

カフェインの摂取量に注意しよう!

ここまでコーヒーの健康効果について色々掲載しましたが、コーヒーに含まれるカフェインには過剰摂取によるデメリットがあるので注意しましょう。何事も適度が最適なので、コーヒーも適度な量で健康効果を活用しましょう。

カフェインは適量なら血圧を下げる?

冒頭でも書きましたがカフェインを飲むと血圧は上昇しますが、カフェインによる血圧上昇は常飲することで耐性が備わるため、飲むたびに血圧の上昇を心配する必要はありません。

また、海外で行われた調査でもコーヒーをある程度飲むことによって血圧を下げる効果が認められ、同じくカフェインを含むコーラでは血圧を上昇させていることが確認されています。

血圧を下げる効果はカフェインそのものの効果というよりも、コーヒーに含まれる優れた抗酸化作用など複数の要因が絡んでいる可能性があると考えられているそうです。

コーヒーは適度な量であれば血圧を下げるというのは間違いなさそうです。

カフェインの1日の摂取量とは?

カフェインの摂取量の目安は1度の摂取で200mg未満、1日なら400mg未満、通常のコーヒーであれば3~4杯程度を適量としています。健康効果は実証されていますが、過剰な摂取には気をつけるようにしましょう。

コーヒーを1日3杯程度摂取すると、心血管疾患(または循環器系疾患、脳卒中や心筋梗塞など)や死亡リスクの有意な低下が確認されたという報告もあります。

カフェインの過剰摂取による副作用

カフェインによる急性症状が発症するのは、体重60kgで約0.4gを1時間以内に摂取した場合で、カフェインの摂取による致死量は約12gといわれています。

カフェイン含有量の参考として缶コーヒー約0.1~0.15g、緑茶500mlで約0.05~0.1g、メガシャキ約0.1g、ユンケル約0.05gとなります。

つまり1時間以内に缶コーヒーだと100杯ほど飲むと危険だという計算になり、通常の飲み方で急性症状や死に至るような心配は必要ないといえるでしょう。

カフェインの覚醒作用と利尿作用

カフェインの覚醒作用と利尿作用

カフェインには脳を覚醒する覚醒作用と水分の排泄を促す利尿作用があります。

覚醒作用はカフェイン摂取後4~6時間ほど持続するといわれており、就寝する6時間前は摂取を控えたほうがいいといわれています。

しかし、カフェインによる覚醒作用や利尿作用はある程度飲み続けることによって、体内に耐性が備わるということが明らかにされています。

これらの作用はコーヒー以外にも緑茶などのカフェイン飲料を普段から飲まない人は、体内に耐性が備わっていないため機能する作用なのです。

耐性が備わるとはいえ睡眠の質を低下させる原因にならないとはいえません。

睡眠の質の低下は高血圧にもつながる要因のひとつでもあるため、就寝の6時間前はなるべくコーヒーなどのカフェイン飲料を控えて、夜はノンカフェイン飲料を飲むようにしましょう。

妊婦の血圧対策にはNG?

適度な摂取量で高血圧対策になるコーヒーですが、妊婦の血圧対策には可能な限りコーヒーは避けたほうがいいようです。

コーヒーにはカフェインが含まれており、妊婦がコーヒーを飲むことでカフェインが胎盤を通じて胎児に供給されてしまいます。

胎児はカフェインを肝臓で処理する能力が弱いため、体内に長い間カフェインが残留してしまい、カフェインによる悪影響が起こりやすくなります。

また、コーヒーに含まれているタンニンには、鉄分の吸収を阻害する作用もあるため、ミネラル分が不足しやすい妊婦は貧血状態に陥りやすくなります。

妊婦でもコーヒーなどのカフェイン飲料は多少飲んでも大丈夫といわれていますが、カフェインの摂取は未熟児や流産のリスクが高くなることが報告されており、全く飲まない人の方がリスクが少ないことも確認されています。

妊婦の血圧対策にはコーヒーよりも、ノンカフェインでミネラルも豊富なルイボスティーのほうが適していると思います。また、コーヒーによる覚醒作用もないので、寝る前の一息をつく時間にもおすすめです。

納得の検証結果がおすすめの理由!

リケン(理研ビタミン株式会社)のヘルスケア事業部長、農学博士の仲野隆久先生によると、収縮期血圧140~160mmHg、拡張期血圧90~100mmHg程度の18名を対象に「わかめペプチド」を8週間にわたり1日1個のペースで食べてもらった結果、約2週間目から血圧が安定し始めることが認められています。