肥満と高血圧の関係

肥満と高血圧には密接な関係があり、高血圧以外にもあらゆる病気のリスクを高める要因。

肥満と高血圧の関係

肥満という状態は高血圧を発症する危険因子のひとつとして数えられており、肥満の人はそうでない人よりも2倍以上も高血圧を発症するリスクが高まるといわれています。

肥満という状態はBMI数値が25以上の状態をさしており、BMIは「体重/身長/身長」で算出でき、この数値が高くなるほど肥満度が高くなるというわけです。

高血圧のリスクを下げるためにも肥満の解消は欠かせないといわれています。では、肥満が高血圧の危険因子のひとつとして数えられるメカニズムとは?

肥満が高血圧を招くメカニズム

肥満の状態になると様々な状態の変化が起こりますが、高血圧に結びつく要因にしぼると以下のようなことがあげられます。

肥満による血圧上昇の要因
過食による過剰な塩分の摂取
脂質の過剰摂取による体内の酸化
交感神経の活性により血管の収縮
睡眠時無呼吸症候群による交感神経の活性
インスリンの抵抗性を上昇させる

塩分の過剰摂取と血液量の増加

肥満の人は食事の摂取量が増加するため塩分の過剰摂取にも注意が必要です。

塩分(ナトリウム)を摂取すると体内では血液の浸透圧(塩分濃度)を一定にするため、血液中に水分を送ることでバランスを維持、それによって血液量が増加、増加した血液を循環させるために血圧が上昇するという働きが起こります。

塩分の摂取量が増えるほどこの働きで血圧が上昇、血管の負担が増大、血管の状態が悪くなるほど高血圧へと進行しやすくなるのです。

一度増えた食事や塩分の摂取量を通常の摂取量に戻すのはとても困難なため、その要因も高血圧のリスクを高めてしまいます。

また、内臓脂肪が増加することによっても体内を循環する血液量は増加し、内臓脂肪が増加するほど塩分の過剰摂取と同様の働きで血管への負担を高めてしまいます。

脂質の過剰摂取が血圧の上昇を招く

脂質(中性脂肪やコレステロール)の過剰摂取は悪玉菌を増殖させやすいため、腸内環境をの状態を悪化させる要因となってしまいます。

腸内環境が悪化すると腸内に残った老廃物が吸収されて血液をドロドロの状態にします。血液の粘度が上昇するほど血液を循環させるのに血圧が上昇しなければいけなくなります。

また、腸内の悪玉菌は活性酸素を増加させる要因にもなります。

脂質は活性酸素によって酸化することで「過酸化脂質」へと変わり、過酸化脂質は「超悪玉コレステロール」とも呼ばれ、血管壁にプラークを形成して動脈硬化を進行させる原因になります。

脂質の過剰摂取は動脈硬化を進行させ血圧を上昇させる引き金になるのです。

交感神経の活性で血管の収縮が起こる

人にはもともと過剰にエネルギーを摂取すると代謝を活発にして、余分になったエネルギーを消費するように働きかける仕組みが備わっているといわれています。

肝臓のセンサーによってエネルギーの蓄積を感知し、エネルギーが過剰になっていることを認識すると神経伝達物質を分泌、交感神経を活性する働きがあるのです。

交感神経が活性されると心拍数の増加、血管の収縮、血圧の上昇が起こり、代謝を活性させてエネルギーの消費を促すという流れになります。

これにより肥満という状態は交感神経を活性させやすく、その働きによる血圧の上昇が起こりやすいというわけです。

睡眠時無呼吸症候群のリスク

睡眠時無呼吸症候群の主な原因も肥満とされており、首周りに蓄積された脂肪が睡眠時の気道を圧迫し、正常な呼吸を確保できないことによって起こります。

通常、睡眠時は副交感神経が優位になり、心拍数を低下、血管の拡張、血圧を低下させて身体を休息できる状態に導く働きがあります。

しかし、睡眠時無呼吸症候群を発症すると、睡眠時に呼吸の停止と再開を繰り返すことによって交感神経が活性され、血圧の大きな上昇が起こるのです。

血圧の数値が180mmHg以上になることも珍しくなく、なかには血圧が200mmHg以上になる人もいるといわれています。

これにより肥満は睡眠時無呼吸症候群を招き、高血圧のリスクを高めるのです。

インスリン抵抗性の上昇が高血圧の要因に

インスリンとは血糖値を下げる働きを持つホルモンのことで、インスリン抵抗性とはインスリンを分泌しても正常な効果が得られない状態をさしています。

インスリン抵抗性が上昇するのは、インスリンの働きを高める物質「アディポネクチン」の分泌量が低下することが関係しており、また、インスリンの働きを妨害する物質「TNF-α」などが分泌されることも関係しています。

しかし、インスリン抵抗性の上昇する原因は完全には解明されていないといわれています。

この症状は肥満が主な原因として考えられており、インスリン抵抗性の上昇が血圧の上昇に関係していることは確認されています。

そのメカニズムとは?

インスリンを分泌しても正常な効果を得られないため、体内ではさらにインスリンを分泌して血液中のインスリン濃度がより高まっていきます。

血中インスリン濃度が高い状態を「高インスリン血症」といい、血液中のインスリン濃度が高まるほど腎臓でのナトリウムを排泄する機能が低下してしまいます。

ナトリウムが正常に排泄されないと塩分を過剰に摂取したときと同じように、血液量の増加により血圧の上昇が起こるのです。

女性の肥満と高血圧のリスク

高血圧と女性の肥満

肥満のリスクを高める現代女性の生活習慣。美意識の高さが逆効果になることも?肥満のリスクが高血圧のリスクも高める結果に。

生活習慣と肥満リスク

女性は社会との接点が増加し、あらゆる病気のリスクも増加しました。

以前は肥満といえば男性のイメージが強かったですが、現在では社会進出によって、男性と同様の危険因子と遭遇する機会が増加しているのです。

健康志向が年々高まり、様々な健康グッズが利用されているにもかかわらず、女性の肥満者数は年推移で確認しても、それほど大きな変化はなくほぼ横ばいになっているのです。

肥満は高血圧などの生活習慣病と深い関係性があり、肥満になればなるほど生活習慣病のリスクは高まっていきます。予防をしっかりして肥満のリスクを低下させましょう。

リスクを高めるNG習慣

女性は男性と比べると肥満や美への意識は高いです。

しかし、太る事を気にしすぎて食事の摂取量が少なく偏食しがちに。食事の摂取量が少ないと筋肉量の減少により基礎代謝が低下、さらに、少ない栄養を蓄積させようとするため太りやすい体質に。また、痩せにくいことから、さらなる食事制限という負の連鎖に陥りやすいのです。

・・・次は、夫婦における家事の問題です。

女性は結婚すると家事全般を担当することが多く、家事をこなすために睡眠時間を削っている人が多いといわれています。睡眠不足は肥満のリスクを高くすることや、生活習慣病の直接の要因としても明らかにされていることです。

夫婦間での家事の分担は、女性の満足度が高くなるだけでなく、夫婦の幸福度が高い傾向にあります。女性の睡眠不足も解消されることから、家事の問題は一般的に思われるよりも重要性が高いのです。

・・・さらには子供への影響も。

妊婦が肥満だと赤ちゃんは、先天性の心疾患を患うリスクが高まるといわれており、逆に過度な食事制限ダイエットなどにより、赤ちゃんへの栄養供給が少ないと栄養不足に陥り、少ない栄養を体内へと蓄積しようとするため、肥満体質になりやすいといわれています。

子供へ将来的なリスクを負わせないためにも、女性自身の健康管理は重要になってくるのです。

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