高血圧と頭痛の症状

その頭痛はただの頭痛?高血圧による頭痛の症状は危険な合併症の可能性!慢性的な高血圧で頭痛がある場合は、医師に相談したほうがいい場合も。

高血圧と頭痛の症状

一般的に高血圧の症状そのもので頭痛を感じることは少なく、頭痛、頭重感、めまい、耳鳴りなどの症状を感じることは稀なほうだとされています。

それが理由で高血圧は自覚症状もなく進行し、恐ろしい合併症を引き起こすため「サイレントキラー」と呼ばれ、症状を自覚する頃には重症化、合併症を併発しているケースが多いことから高血圧は危険視されているのです。

慢性的な高血圧が重症化していれば、高血圧によって進行した動脈硬化が脳の血管を刺激している可能性、また、脳卒中などの合併症により激しい頭痛をともなう可能性もあるため、頭痛はあまり軽んじることのできない症状なのです。

高血圧による頭痛のメカニズム

頭痛は特定の原因が不明な一次性頭痛と、特定の原因によって起こる二次性頭痛に分類され、一次性頭痛に含まれる片頭痛のメカニズムはまだ解明されていませんが、有力な説のひとつに「神経血管説」があります。

神経血管説は簡単に説明すると、何らかの原因によって脳の太い血管が拡張、血管の拡張による周囲の神経への刺激で頭痛に至るというものです。

高血圧と頭痛の関係は完全に解明されてはいませんが、脳内には血流を一定に保つシステムが備わっており、通常の高血圧では頭痛が起こる可能性は低いと考えられています。

高血圧によって頭痛を感じるのは、高血圧によって動脈硬化が脳血管に発症、動脈硬化の発症した箇所にプラークが形成されることで血管が肥大化、拡張した血管が周囲の神経を刺激したことによって頭痛が生じる場合が考えられます。

また、高血圧によって脳血管の状態を悪化させて脳出血に至った場合や、高血圧にともなって生じた血栓による脳梗塞などが考えられます。

高血圧は頭痛と直接的なつながりはないものの、高血圧によって生じる様々な合併症によって頭痛が起こるため、間接的に関与しているケースが多いと考えられます。つまり、高血圧と頭痛は無関係ではないということになるのです。

神経血管による頭痛の作用機序

血管の拡張が脳内においてどういった作用をもたらし、頭痛に至るのかをもう少し詳しく説明すると以下のような流れになります。

脳の太い血管が拡張→三叉神経(その血管の周囲で最も大きな神経)を刺激→刺激により神経ペプチドを分泌→血管の周囲に炎症を引き起こします。

炎症により血管がさらに拡張→三叉神経をますます刺激→刺激が大脳に痛みとして伝達→伝達途中で中枢神経などの様々な神経を刺激→めまい、吐き気などの随伴症状(特定の疾患に付随して発症する症状)が起こるという流れになります。

また、頭痛に伴ってめまいや吐き気を感じるのはこうした理由があったのです。

脳内の血流を保つシステムとは?

冒頭で記述した高血圧によって頭痛が起こるのは稀だとされている理由は、脳には脳内の血流を正常な状態に保つ「脳血流自動調節機能」があり、脳内の血圧が60mmHg~150mmHgの範囲で維持されるように働きます。

この機能により脳内の血流は一定に保たれ、一般的な高血圧もしくはこの機能が正常に機能している状態であれば、高血圧によって直接的に頭痛が起こる可能性は低くなるとされています。

頭痛で血圧が高くなることも?

また、血圧の上昇によって頭痛がすると思われている場合の多くはその逆で、頭痛などによる精神的ストレスによって10~20mmHg前後の血圧上昇が起こる場合もあるのです。

一過性のものでも慢性的なものでも、頭痛がするときは検診や血圧計で測定してみると高血圧が発覚することがあるかもしれません。予防のためにも試してみる価値はあると思います。

頭痛の症状は合併症の危険性

頭痛の症状は合併症の危険性

重症化した高血圧は特に激しい頭痛、めまい、手足のしびれ、呂律不全(ろれつ)などを発症する可能性が高くなります。

この状態になると高血圧そのものの症状というよりは、高血圧によって発症した合併症の症状という可能性が大きいので注意しましょう。

血圧の数値が正常高値(高血圧の予備軍)以降から脳卒中のリスクが徐々に高くなり、血圧 200以上ともなると脳卒中のリスクは大きく高まり、高血圧性脳症など様々なリスクも高くなるため、頭痛などの病気の前兆には注意しておきましょう。

細かすぎる血圧の管理はかえって血圧を上昇させる原因にもなりますが、なるべく低めに血圧を管理して大きな病気のリスクを回避することがすすめられます。

脳卒中の危険性

激しい頭痛、めまい、手足のしびれ、呂律不全などは脳梗塞や脳出血を発症している可能性があるため注意が必要です。高血圧によって長期的に血管に負担をかけると、血管の状態が悪くなり狭窄が起こりやすくなります。

医学の進歩により脳卒中によって死に至るケースや再発に至るケースが減少したとはいえ、それでもまだまだ危険性の高い病気であることに違いはありません。

2013年度の日本人の死因順位で第4位に脳血管疾患があり、脳卒中(脳血管障害)のうち発症率が最も多いのは脳梗塞で70%以上、次いで脳卒中が10%以上、くも膜下出血は10%未満となっています。

脳梗塞

脳梗塞とは脳にある血管が特定の原因によって血流の低下や血管の詰まりを起こすことで、脳への血液の供給が低下、脳組織の壊死を起こす状態をいいます。

梗塞とは塞がって通らなくなることを意味しており、脳や脳以外で生成された血栓が血管に詰まることが直接の原因となります。

血栓を詰まらせやすくする原因は動脈硬化や血栓の生成を助長する高血圧が深く関係しており、これらを予防することが脳梗塞の予防につながります。

死亡率は10%以上といわれ、発症した人の約50%程度に重い後遺症が残るといわれています。

脳出血

脳出血とは脳内の血管が何らかの原因によって破れて大脳、小脳、脳幹などに出血を起こした状態をいいます。

脳の表面にある太い血管よりも脳の深部にある細い血管で出血が起こりやすいため、この箇所での動脈硬化には注意が必要となります。

脳出血の最大の問題は血管の破れた箇所から流出した血液が血腫となり、出血した箇所周辺の脳組織にダメージを与え脳の機能に障害を起こしやすいということです。

この血腫が原因となり死に至るリスクもありますが、一命を取り留めても片麻痺などの障害を起こす要因となるのです。

くも膜下出血

脳を覆う膜は三層あり頭蓋骨に近いほうから硬膜、くも膜、軟膜と呼び、三層のうち中間に位置するのがくも膜です。くも膜下出血とはくも膜の下にある血管で出血を起こすことをいいます。

最も多いのが脳動脈瘤破裂による出血で、何らかの原因によって脳にできた動脈瘤が病的に拡張、破裂することによって起こることが多いとされています。

脳卒中全体の割合から見ると発症率は10%未満と低いですが、致死率が高い病気とされており、発症した人の30%以上は病院に到着する前に手遅れの状態に陥るといわれています。

高血圧は重要な危険因子であることが明らかにされており、生活習慣も高い関連性があるとされています。

高血圧性脳症に注意

慢性的に重症化した高血圧、もしくは重症化した高血圧状態でのさらなる急激な血圧上昇などによって、脳の血圧を調整する機能が限界を超えることがあります。

そうすると、脳浮腫(脳のむくみ)によって頭蓋内圧が上昇、激しい頭痛の症状とともに「高血圧性脳症」を発症するリスクが高まります。

通常の健常者であれば一時的な血圧上昇は問題ありませんが、持病として慢性的な高血圧をもっている場合はリスクが高まります。症状が進行すると頭痛だけでなく、意識障害などを起こす危険性も高まるため早急に降圧治療を受ける必要があります。

高血圧による頭痛の対処法

頭痛の症状を感じた時は、まず精神をリラックスさせるようにしましょう。電気を消して睡眠姿勢になるだけで副交感神経が優位になりやすいため体がリラックス状態になります。

リラックス状態になると副交感神経の作用により、心臓の働きを抑制する効果や筋肉や血管を弛緩させることで、血管を拡張して血圧の低下、頭痛の抑制効果に期待できます。

また、深呼吸をする、首を温める、温かい飲み物を飲むなどの行動によっても副交感神経を活性するため、頭痛を感じたときはこれらの方法を試してみましょう。

カリウムが多い食品を摂取しよう

野菜、魚類、海藻類、果物の摂取量を増やしカリウムの摂取量を増やしましょう。同時に塩分やコレステロールの多い食事に注意しましょう。

高血圧による頭痛を改善するためには高血圧を改善する必要があります。日本人は日常的に塩分を過剰摂取する人が多いため、高血圧の改善にカリウムの摂取は欠かせません。

運動を習慣的に行おう

高血圧の改善には運動療法も効果的です。しかし、運動習慣がない人や高血圧が重症化している場合は、ランニングなどの激しい運動はおすすめできません。

急激な血圧の上昇は血管の破裂による脳卒中などを引き起こすケースもあるためです。

運動を始めるのは軽度で有酸素運動のウォーキングがおすすめです。ウォーキングは血液中の脂質(中性脂肪やコレステロール)を燃焼させる効果も高いため、ダイエットや肥満の改善にも期待できる運動です。

納得の検証結果がおすすめの理由!

リケン(理研ビタミン株式会社)のヘルスケア事業部長、農学博士の仲野隆久先生によると、収縮期血圧140~160mmHg、拡張期血圧90~100mmHg程度の18名を対象に「わかめペプチド」を8週間にわたり1日1個のペースで食べてもらった結果、約2週間目から血圧が安定し始めることが認められています。