高血圧と遺伝の関係

高血圧の発症リスクを高める遺伝的要因。しかし、遺伝的要因だけでは高血圧を発症することはなく、生活習慣こそ高血圧を発症する大きな要因となる。

高血圧と遺伝の関係

病気になる要因というのは遺伝するケースが多く、高血圧もそのひとつに含まれます。

高血圧には原因の特定できない「本態性高血圧(一次性高血圧)」と、特定の原因によって発症する「二次性高血圧」があり、遺伝による高血圧のリスクは本態性高血圧に分類されています。

また、高血圧を発症する原因には遺伝的要因と環境的要因(生活習慣)があるといわれ、これらの条件が揃うと高血圧の発症リスクが高くなります。

高血圧の遺伝性

高血圧の遺伝性は高血圧である親の数によって変わり、両親が共に高血圧であれば約50%、片親であれば約30%、両親共に高血圧でない場合は約5%程の確率で発症リスクを遺伝するといわれています。

遺伝とは何らかの特性や形質が、遺伝子によって親から子孫へ継承されることで、生活習慣病である高血圧、糖尿病、脂質異常症やがんなどの要因は、遺伝によって親から継承されることが認められています。

しかし、これらの遺伝子を継承しても必ず発症するというわけではありません。正確には発症しやすい体質を遺伝するということです。

高血圧は遺伝だけが要因ではない?

高血圧は遺伝的要因も深く関わってきますが、環境的要因である生活習慣も大きな要因となっています。

つまり、高血圧を遺伝したとしても、高血圧のもうひとつの発症原因となる環境的要因(生活習慣)を良好な状態にできれば、高血圧の発症リスクを生涯において抑制することが可能という意味です。

環境的要因には食生活、飲酒、喫煙、肥満、運動、睡眠、ストレスがあり、塩分やコレステロールの多い食事、適量を超える飲酒、タバコの喫煙、運動不足、睡眠の質の低下や睡眠時間の不足、長時間労働や人間関係のストレスなどが考えられます。

高血圧の遺伝リスクを減らそう

高血圧は自分の命を危険にさらす脳梗塞や心筋梗塞などの病気の引き金となる病気です。

自分の命を守るためにも高血圧の予防は重要ですが、遺伝的要因を考えると自分の子供の将来のためにも、リスクを減らすことは重要性が高くなります。

高血圧を発症した時に既に子供が大きく成長している場合であっても、高血圧の予防や対策の知識を伝えていくことは、自分の子供のさらに子供の高血圧リスクを減らすことにつながります。

高血圧の遺伝子とは?

高血圧の原因となる明確な責任遺伝子は特定されておらず、現在のところ遺伝子の発見はかなり難しいといわれています。

しかし、血圧の上昇に深く関係する遺伝子は確認されており、その遺伝子が「アンジオテンシノーゲン」と呼ばれる物質です。

アンジオテンシノーゲンは主に肝臓で生成され脂肪細胞でも生成される物質で、この遺伝子が多い人が塩分を過剰摂取すると高血圧になりやすいといわれています。

アンジオテンシノーゲンはレニン基質とも呼ばれており、分解酵素であるレニンが作用する物質という意味でそう呼ばれています。

アンジオテンシノーゲンの作用

アンジオテンシノーゲンが体内で血圧を上昇させる作用機序は以下の通りになります。

たんぱく質の一種であるアンジオテンシノーゲンは、体内において蛋白分解酵素「レニン」によって分解されて「アンジオテンシンⅠ」が生成されます。

さらに、アンジオテンシン変換酵素の作用によってアンジオテンシンⅠは「アンジオテンシンⅡ」へ変換されます。

複数あるアンジオテンシンの中でも、Ⅱが最も血圧を上げる作用が強いといわれている物質で、この一連の血圧上昇作用にアンジオテンシノーゲンが関係しているのです。

高血圧の遺伝子と肥満の関係

アンジオテンシノーゲンの主な生成は肝臓ですが、脂肪細胞からも生成されることがわかっています。

過体重や肥満になると体内の脂肪細胞が増加することにより、アンジオテンシノーゲンの分泌量が増加、アンジオテンシノーゲンが関係する一連の血圧上昇作用が起こることで、高血圧のリスクが高まる要因となるのです。

つまり、肥満を改善することは脂肪細胞からのアンジオテンシノーゲンの分泌量を減少させ、一連の血圧上昇作用を抑制することにつながるのです。

また、肥満の改善は血中脂質を改善することにもつながり、動脈硬化の進行を抑制、血流改善などの効果により高血圧の改善につなげることもできます。

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