40代、50代女性は更年期高血圧に注意

女性ホルモンの変化によって発症するリスクの高まる更年期障害。更年期障害によって引き起こされる「更年期高血圧」とは?

40代、50代女性は更年期高血圧に注意

女性は40代、50代になると「更年期障害」は大きな悩みとなります。

40代前半ではそれほど発症する人はいませんが、45歳以降から増加して50歳前後の最も多いときでは約50%もの人が発症するといわれています。

そんな女性の大敵ともいえる更年期障害と高血圧には深いつながりがあるのです。

更年期障害と高血圧の関係とは?

そもそも更年期障害とは閉経への移行期(45歳から55歳前後)に起こる高血圧や自律神経失調症などの症状が起こる状態をいいます。

自律神経失調症になる原因は、加齢によって卵巣から分泌される女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」の分泌量が減少し、自立神経中枢に影響を及ぼすことによります。

自律神経失調症の症状に加え、精神的症状やその他の症状も影響しあうことが、更年期障害の症状をより複雑にしているとされています。

更年期障害が更年期高血圧の引き金に?

更年期障害が更年期高血圧を引き起こす原因は女性ホルモンの減少が関係します。

そのメカニズムとは?

大脳の奥にある「視床下部」は自律神経のバランスを維持する働きがあり、視床下部のすぐ近くにある「脳下垂体」は女性ホルモンの分泌を管理する働きがあります。

月経や閉経などにより女性ホルモンのバランスが乱れると、その乱れは脳下垂体のすぐ近くにある視床下部にまで影響し、これにより自律神経の乱れに至るというわけです。

更年期障害と更年期高血圧の関係は?

自律神経が乱れると交感神経の働きが高まり副交感神経の働きが低下します。交感神経は運動や集中、副交感神経はリラックスや睡眠などに関係しています。

つまり神経が休息状態をやめて活動状態になるように働いているということです。

交感神経の活性は心拍数の上昇、血流の上昇、血管の収縮などにより血圧が上昇、交感神経の活性される頻度が高まるほど、更年期高血圧を発症するリスクが高まっていくのです。

もともと低血圧でも更年期高血圧になる?

実は女性が低血圧になりやすいのも、エストロゲンの働きによるものと考えられています。

エストロゲンには血管を拡張させる作用があり、エストロゲンの分泌量が増加するほど血流が良くなり血圧は下がりやすくなるのです。

また、血管には体温を調節する機能があり、血管が収縮すると体温が下がるのを抑制し、血管が拡張すると体温を下げるという働きになります。

つまり、血管が拡張するという働きは体温の低下を招きやすいということです。

これにより女性ホルモンの分泌量が活発な20代、30代、40代で、女性は男性よりも有意に血圧が低いという統計データがあり、それと同時に冷え性で悩む人が多いのです。

しかし、女性ホルモンの分泌量が減少する40代後半、50代から血圧の平均値は上昇し、低血圧で悩んでいた人が更年期高血圧で悩むようになるといったことが起こるのです。

更年期高血圧の症状にはほてりが多い

更年期高血圧の主な症状にはほてり、大量の発汗、手足の冷えなどがあります。

ほてりは更年期障害でも40%以上の人が感じる自覚症状のひとつといわれています。

これらの症状は同時に起こることも多く、交感神経の活性により血管が収縮されて血圧が上昇、血流が届きやすい上半身は体温上昇によりほてりを感じたり汗をかいたりします。

しかし、下半身などもともと血流の届きにくい場所では、血管が収縮しているため血液が運ばれにくくなり、手足の冷えにつながってしまうのです。

更年期高血圧の予防

更年期高血圧の原因となる更年期障害は終わりの見えない症状です。

一般的に5年や10年続くともいわれていますが個人差が大きいのが特徴で、1年で薬の服用もなく終わる人もいれば、薬の服用を続けても10年以上にわたって悩み続ける人もいるのです。

そんな更年期高血圧の予防にはまず血圧の測定が大切です。

更年期障害の特徴的な症状である「ほてり」などを感じたとき、自分の血圧がどれくらいであるか?また、症状のない通常の状態の血圧がどれくらいか?それらを把握して自分が高血圧なのかどうかを知ることが大切なのです。

また、更年期高血圧の対策には次のような方法があります。

食品からエストロゲンを摂取して対策!

体内で生成されるエストロゲンと同様の働きをする成分が「イソフラボン」です。

イソフラボンはその作用から「植物性エストロゲン」、「ファイトエストロゲン」とも呼ばれており、摂取すると体内でエストロゲンと同様の働きをすることからこの名前がつけられています。

イソフラボンは味噌、豆腐、納豆などの大豆食品に多く含まれている物質です。食生活に大豆食品を取り入れて更年期高血圧や更年期障害の予防に活用しましょう。

ちなみに、イソフラボンはポリフェノールの一種でもあります。

ポリフェノールは活性酸素を除去する抗酸化作用をもっており、活性酸素による体内の酸化、つまり血管の老化を予防、脂質の酸化(動脈硬化の進行)を予防してくれるのです。

これにより、大豆食品は更年期高血圧の予防におすすめの食品といえるのです。

納得の検証結果がおすすめの理由!

リケン(理研ビタミン株式会社)のヘルスケア事業部長、農学博士の仲野隆久先生によると、収縮期血圧140~160mmHg、拡張期血圧90~100mmHg程度の18名を対象に「わかめペプチド」を8週間にわたり1日1個のペースで食べてもらった結果、約2週間目から血圧が安定し始めることが認められています。