高血圧でも味噌汁は大丈夫?

減塩のため敬遠していた味噌汁!実は血圧を下げる効果が!?毎日の食生活に味噌汁を取り入れて高血圧を改善しよう!

高血圧でも味噌汁は大丈夫?

高血圧対策に欠かせない対策といえば塩分の摂取量を調整することです。

しかし、日本人の塩分摂取量は年々減少傾向にあるとはいえ、世界の国々と比べるとまだまだ上位に位置するほど摂取量は多いのです。

そこで塩分の摂取量を調整するのによく選ばれるのが味噌汁だと思います。

実は味噌汁には高血圧の改善に役立つ有効成分がたくさん含まれているため、敬遠するのはもったいなくむしろ積極的に飲むことをおすすめしたいものなのです。

そんな味噌汁の有効成分や効果などを紹介していきます。

味噌汁は高血圧を改善できる?

味噌汁には確かに塩分が含まれていますが、様々な有効成分が絡み合ってむしろ健康効果にプラスの影響を与え、高血圧の改善に役立つことが明らかにされています。

味噌汁の塩分はそれほど血圧を上昇させない!

ある調査によると味噌汁に含まれている塩分は、50%以上もの人が実際の塩分含有量よりも倍以上も多く塩分が含まれていると思っているということが確認されたのです。

味噌汁1杯の塩分量は2~3gと思っている人が多く、これだと1日3杯飲んだ場合は味噌汁だけで塩分の過剰摂取ということになってしまいます。

実は、味噌汁1杯の塩分量は種類も関係しますがおおよそ1g程度です。

塩分摂取量を気にするあまり遠ざけるほど味噌汁の塩分摂取量は多くないのです。

しかも、味噌汁は野菜との相性が非常に良く、水に溶けやすい水溶性のカリウムをあますことなく摂取できるという効率の良い食べ方ができるのです。

また、大豆がもつ血圧を下げる効果によって塩分の含有量を帳消しにできるほど、優れたパワーを発揮することも明らかにされています。(この効果についてはページの下のほうで)

つまり、味噌汁の塩分についてはそこまで気にする必要はないといえるのです。

味噌には塩分の吸収を抑制する効果!

味噌汁の摂取量をそんなに気にする必要がないとする理由のもうひとつが、味噌汁には塩分の吸収を抑制する働きがあるということです。

通常、塩分を摂取すると血液中の塩分濃度を一定に保つために、血液に水分が送られて血液量が増加することにより血圧が上昇するという機能が働きます。

しかし、味噌には塩分を排出させる作用があり、摂取した塩分量の約30%を排出、塩分による血圧上昇を抑制することができるのです。

つまり、この作用によって味噌汁の塩分はさらに気にする必要性が薄まるというわけです。

味噌汁は血管年齢を若返らせ血圧を下げる

高血圧は血管に障害を引き起こし動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞のリスクを高める症状です。

高血圧を予防するには血管の状態をいかに良好に保つか、つまり血管年齢を維持できるかが重要になってくるのです。

味噌には抗酸化作用をもつ物質も含まれており、味噌汁を1日1杯ほど飲むことで血管年齢が10歳前後改善されたという結果が報告されています。

また、1日3杯ほど摂取しても血圧を上昇させなかったという調査結果も明らかにされているため、1日3度の食事のお供に味噌汁はおすすめです。

味噌汁の乳酸菌が血圧にも有効

発酵食品である味噌には植物性乳酸菌が含まれており、ヨーグルトに含まれている動物性乳酸菌よりも整腸作用が高いといわれています。

また、味噌に含まれる植物性乳酸菌は、熱によって死滅しても善玉菌を増殖させる効果があるので、整腸作用に関しては加熱による問題はありません。

生活習慣の乱れは高血圧の引き金となりますが腸内環境の悪化も招きます。

腸内環境が悪いと腸に老廃物がたまりやすくなり、老廃物が長く残るほど腸から吸収されて血液がドロドロの状態になる要因になります。

味噌汁そのものの効果によって腸内環境を改善できますが、味噌汁に野菜を多く入れるほど食物繊維の摂取量が増加し、腸内環境の効率的な改善に役立つのです。

高血圧に有効な味噌汁の成分

高血圧に有効な味噌汁の成分

味噌汁に使用されている主な原料が大豆になります。

大豆は健康効果の高い食べ物であることが知られており、その代表的な食べ物として豆腐や納豆そして味噌汁があります。

味噌汁に秘められた成分の作用とは?

大豆イソフラボンでコレステロールを正常に

大豆イソフラボンは抗酸化作用をもつポリフェノールの一種で、HDLコレステロール(善玉)を増やしてLDLコレステロール(悪玉)を減少させる効果があります。

動脈硬化の大きな要因となるプラークは、酸化したLDLコレステロールが関係していますので、HDLとLDLのコレステロールバランス(LH比)を正常化することは、高血圧や動脈硬化の予防につながります。

また、ポリフェノールがもつ抗酸化作用は、体内で発生した活性酸素による体内の酸化を予防し、脂質の酸化や血管の老化を抑制する働きがあります。

大豆レシチンでLDLコレステロールを除去

大豆レシチンには水と脂質を混ぜ合わせる乳化作用をもっており、血管壁に形成されたプラークのLDLコレステロールを溶解して除去することにより、血液中の脂質(LDLコレステロール)を減少させる作用があります。

また、肝臓に働きかけてHDLコレステロールを増加させる作用もあるため、全体のコレステロールバランスを正常化することに役立ちます。

大豆サポニンが過酸化脂質を抑制

大豆サポニンには抗酸化作用があり、生活習慣の乱れによって増えやすい活性酸素を除去する作用があります。

高血圧や動脈硬化を促進させるプラークの形成には過酸化脂質が深く関係しており、大豆サポニンは脂質の酸化を予防することで、高血圧や動脈硬化の進行を予防することができます。

カリウムの利尿作用で血圧を下げる

高血圧対策に欠かせないミネラルの一種がカリウムです。

カリウムがなぜ高血圧の対策に欠かせないかというと、カリウムは体内で細胞内外の浸透圧(塩分濃度)を正常に維持する働きがあるからです。

これにより体内に摂取された塩分量が過剰な場合、カリウムが余分な塩分の排出を促進、体内の塩分量を調節するというわけです。

味噌にもこのカリウムが含まれており、しかも野菜との相性抜群の味噌汁なら、野菜をたくさん入れて効率良くカリウムを摂取しやすいというメリットがあるのです。

メラノイジンの作用で血圧を下げる

あまり聞きなれないメラノイジンとは?

メラノイジンは色をあらわす褐色色素という物質で、味噌の色はメラノイジンによるものです。

メラノイジンにもコレステロールを抑制する作用、腸内環境を整える作用、活性酸素を除去する抗酸化作用があり、さらに体内の血圧上昇システムにも作用して血圧の上昇を抑制します。

体内で強い血圧上昇作用をもったホルモンを「アンジオテンシンⅡ」といい、メラノイジンはこのアンジオテンシンⅡの生成を阻害することで、血圧の上昇が起こるのを抑える働きがあります。

納得の検証結果がおすすめの理由!

リケン(理研ビタミン株式会社)のヘルスケア事業部長、農学博士の仲野隆久先生によると、収縮期血圧140~160mmHg、拡張期血圧90~100mmHg程度の18名を対象に「わかめペプチド」を8週間にわたり1日1個のペースで食べてもらった結果、約2週間目から血圧が安定し始めることが認められています。