高血圧でランニングは危険?

高血圧の症状が重症化していると、強度の高いランニングはリスク!?運動不足は「ちょい足し歩き」「早歩き」からはじめよう!

高血圧でランニングは危険?

現代人は運動不足とよくいわれています。

運動習慣がないことが大きな原因となって、生活習慣病を発症する人が増加傾向にあることも関係しているのだと思います。

大規模な調査研究でも運動習慣のある人とない人とでは有病率に有意な差が生じ、また、座っている時間が長くなるほど同様に病気の発症率が高くなることも明らかにされています。

高血圧の発症リスクにも運動習慣は大きな鍵を握っています。

しかし、高血圧を改善するために開始する運動は慎重に選択することがすすめられ、いきなりランニングからというのはちょっと注意を呼びかけたい行動になるのです。

高血圧でランニングが危険な理由とは?

高血圧でランニングに注意すべき理由とは血圧のさらなる上昇です。

ランニングをすれば筋肉を動かすためには血液(酸素や栄養)が必要となります。運動が激しくなるほどにたくさんの血液を必要とし、心拍数や血圧を上昇させて血液の循環を早めるという働きがあります。

つまり、運動が激しくなるほど血圧が上昇しやすくなるということです。

すでに高血圧によって血管の状態が悪くなっている(破れやすいなど)場合、それ以上に血圧を上昇させる行為は自殺行為に等しい行動といえるのです。

また、高血圧になるということはもともと運動習慣のなかった人も多いと思います。

運動習慣のない人がいきなり意気込んだり頑張りすぎると、疲労が蓄積して回復せずにその後が続かないこと、膝や腰の関節、足の筋肉などに負荷をかけて痛めてしまうことなど、デメリットが大きく運動を継続しにくい理由になってしまいます。

しかも、一度こういう経験をするとモチベーションが上がらず、また運動をしようという気持ちにならないというのもあり、それは運動を継続するにはとても大きなデメリットになります。

運動は習慣化しなければなかなか効果を発揮しません。

そういった意味でも最初の運動にランニングはおすすめできないのです。また、高血圧による突然死を予防するためのランニングですが、実はランニングそのものに突然死を招くリスクがあることをご存知でしょうか?

急激な激しい運動で突然死のリスク?

急激な激しい運動で突然死のリスク?

ランニングはスポーツの中で最も突然死の多いスポーツであることが報告されており、なかでも一番多い病気が心筋梗塞だといわれています。

誰でもできるため総人口が増えやすいというのも理由に関係するのかもしれません。

心筋梗塞は心筋(心臓の筋肉)への血液供給が滞った状態をさしており、この状態が続くと心筋が壊死して心臓のポンプ機能も停止、血液の循環が停止して死に至る危険性があります。

高血圧の症状が進行すると同時に動脈硬化の症状も進行している場合が多く、血管壁にプラークが形成されて血管内腔(血管の内側の空間、血液が流れるところ)が狭くなります。

狭くなって弱くなっている血管内を強い力で血液が流れると血管を損傷しやすく、その箇所で傷をふさぐために生成されるのが血栓(血のかたまり)です。

血流が高くなるほど血栓は生成されやすく、また、はがされやすくなり、はがされた血栓が心筋で梗塞(詰まること)を起こすことによって心筋梗塞の発症につながるのです。

ストップ!早朝ランニングの危険性について!

午前中は特にランニングによる死亡事故の危険性が高まる時間帯です。

血栓は血流が低下するほど生成されやすく(血小板凝集作用)、高血圧になるほど血中脂質は高まりやすいため、特に夜の睡眠時間は血栓が生成されやすくなります。

そして、起床後は人の生理作用として体を活動しやすい状態にするために、血管の収縮作用が機能することで血圧が上昇し血流を高めます。

つまり、睡眠中にできた血栓が起床後の血流で危険を招く可能性が生じるのです。

起床後にランニングをすればさらに血流や血圧が上昇し、この一連の作用によって心筋梗塞のリスクが高まるということになります。

特に高血圧の人は早朝のランニングは控えることをすすめます。

高血圧では少しずつ運動量を増やそう

ここまでで説明したようにランニングを控えるならどんな運動をすべきなの?

おすすめな運動はやっぱりウォーキングになります。

有酸素運動の代表ともいうべき運動がウォーキングで、有酸素運動とは酸素を必要とする運動であり、脂肪燃焼効率の高い運動のことでもあります。

まずは運動強度の低いウォーキングから開始して運動不足の解消、運動の習慣化、運動するための体づくりから始めることがすすめられます。

運動するための体力、心肺機能、筋力などが高まってきたら早歩き(より運動強度が高い)、インターバル速歩(普通の歩きと早歩きの交互)、スロージョギング、ジョギングとステップアップしていきましょう。

運動はいずれにしても継続することが推奨とされています。焦って一時的なことになっても運動効果は薄いので、じっくりと長期的に取り組む姿勢で臨むようにしましょう。

納得の検証結果がおすすめの理由!

リケン(理研ビタミン株式会社)のヘルスケア事業部長、農学博士の仲野隆久先生によると、収縮期血圧140~160mmHg、拡張期血圧90~100mmHg程度の18名を対象に「わかめペプチド」を8週間にわたり1日1個のペースで食べてもらった結果、約2週間目から血圧が安定し始めることが認められています。