高血圧と塩分の関係

高血圧の大きな要因となる塩分の過剰摂取!日本人の多くは塩分を過剰摂取しており、まずは減塩の意識が必須!

高血圧と塩分の関係

塩とは塩化ナトリウムを主な成分とする調味料のひとつで、植物性食品、動物性食品のどちらにも属さない唯一の食品といわれています。

悪いイメージが根強いですが、過剰な摂取によりリスクが高まるだけであり、人の生命活動を維持するためには適量は摂取する必要のあるミネラルのひとつです。

高血圧で塩分制限の理由

健康志向が高くなってきたことにより、行き過ぎた減塩意識を持つ人もいますが、必要不可欠なミネラルが不足することにもデメリットがあるので注意しましょう。適量を知り、それに合わせたバランスの良い食生活を送ることが大切です。

生活習慣の中でも注意したいのが塩分の摂取量で、高血圧の要因となりやすいのは塩分を過剰に摂取することによります。では、なぜ塩分を摂取すると血圧上昇につながるのでしょうか?それは以下のようになります。

ナトリウムの血管収縮作用

ナトリウムには血管を収縮する作用があり、塩分を摂取すると体内に取り込まれたナトリウムは、血管平滑筋という収縮や弛緩を行う筋肉に作用して、直接的に血管を収縮して血圧を上昇させます。

交感神経の活性による血圧の上昇

ナトリウムは交感神経を活性する作用があり、交感神経が活性されると腎臓から「レニン」という物質が分泌されます。レニンは直接血圧を上げる作用はありませんが、血圧を上げる作用をもつ「アンジオテンシンⅡ」の生成に関係するホルモンです。

体内の塩分濃度の調節

体内の塩分濃度が高くなると、体内の塩分濃度(血液の浸透圧)を一定に保つため、血管を通して血液に水分が取り込まれます。

これにより血液量が増加し、増加した血液を循環させるために血圧が上昇します。塩分を摂取した後に喉が渇くのは、体内の水分が塩分濃度の調節に使用されるためです。

汗による塩分の排出量が減少

現代人は汗の排出量が減少しているといわれています。汗の排出量が減少すると、汗に含まれる塩分の排出も低下するため、塩分の過剰摂取の原因のひとつとなっているようです。

汗をかく汗腺を「能動汗腺」といい、2歳半頃までに過ごした環境によって汗をかく量が決まるといわれています。

この頃に冷房設備の整った涼しい環境で育つと、汗をかきにくい体質になり、汗による塩分の排出量が少ないということになるのです。

塩分とナトリウムの違い

塩分(または食塩、塩化ナトリウム)は塩素とナトリウムが結合したものです。食品の成分表に記載されているナトリウムは塩化ナトリウムのことで、塩分に含まれるナトリウムの量を示しています。

つまり「塩分≠ナトリウム」ということで、塩分とナトリウムは同じものではないということになります。最近は健康志向により成分表の記載においても食塩相当量の記載が増えてますが、ナトリウムから食塩相当量を換算する方法を記載しておきます。

ナトリウムから食塩を換算する方法
食塩相当量(g)=ナトリウム量(g)×2.54
食塩相当量2.54g(2,540mg)=ナトリウム1g(1,000mg)
つまり塩分の約40%がナトリウムとなります。

食塩感受性高血圧とは?

高血圧と塩分の関係性を知る上でもう一つ重要なのが、塩分の影響を受けやすいタイプなのか、そうではないタイプなのかということです。

塩分の影響を受けやすいタイプは「食塩感受性高血圧」と呼ばれ、読んで字のごとく塩分の過剰摂取による血圧上昇が顕著にあらわれるタイプです。

このタイプは高血圧発症のリスク、高血圧からの心臓病、脳卒中を併発するリスクが高いといわれています。塩分の過剰摂取と血圧上昇の推移が連動するので、塩分を多くとった時に計測することで、このタイプにあてはまるかを確認することが出来ます。

高血圧対策のための塩分摂取量について

日本は世界から見ても塩分摂取量の多い国です。塩分摂取量が多いことは高血圧だけではなく、脳卒中や心臓病などの病気の発症リスクを上昇させるといわれているので注意が必要です。

WHO(世界保健機関)から2013年に発表されたガイドラインでは、1日の塩分摂取量は5g未満を推奨としています。

日本高血圧学会の2014年におけるガイドラインでも1日の塩分摂取量は6g未満が推奨とされています。

厚生労働省の食事摂取基準2010年版で発表された1日の塩分摂取目標量は18歳以上の男性9g未満、女性7.5g未満でした。

しかし、食事摂取基準2015年版においては男性8g未満、女性7g未満と、さらに低い基準へと変更されています。

塩分摂取量の実情

2013年においての成人の1日の塩分摂取量平均は男性で11.1g、女性で9.4gと発表されました。

この時の年代別の調査結果によると、男女共に60代での塩分摂取量が、どの年代よりも塩分摂取量が一番多かったという結果になっています。

2004年の時点で男性12.4g、女性10.7gだったのに比べれば年々減少という結果にはなっていますが、世界と比べても日本の塩分摂取量は、いまだ世界基準の約2倍となっているのです。

塩分の過剰摂取によるリスク

一部では塩分の過剰摂取は関係がないとする意見もありましたが、塩分には血圧を上昇させる作用があることは明らかにされていますし、食塩非感受性の体質の人でも塩分を過剰摂取することにより、食塩感受性へと体質が変化することも認められています。

また、海外の研究機関による調査では適塩食のグループと比べても、塩分の過剰摂取をしたグループでは、心筋梗塞や狭心症などの心血管疾患のリスクや死亡リスクが20%以上も高まるということが報告されています。

高血圧の要因は塩分だけのものではないので、一概に塩分が原因と限定することはできませんが、大きな範囲で統計的にデータを見た時は、やはり塩分の過剰摂取にはリスクがあると考えるべき結果だと思います。

塩分の過剰制限にも注意!

塩分の過剰な摂取を継続することは、高血圧に限らず心臓病(心疾患)などの様々な病気のリスクを高めるといわれていますので、過剰な塩分摂取量はある程度の制限を試みることが必要になってきます。

しかし、だからといって塩分を厳しく制限しすぎることも、かえって健康を害する原因となることをご存知でしょうか?塩分(ナトリウム)は生命活動に必要不可欠なミネラルのひとつなので、ある程度は摂取しなければいけないのです。

「健康=減塩」というイメージが今でも根強く残っており、制限のしすぎからかえって健康を害するケースが少なくないようです。

塩分は程よく摂取しなければいけないものなので、「健康=減塩」ではなく「健康=適塩」を心掛けるようにしましょう。

納得の検証結果がおすすめの理由!

リケン(理研ビタミン株式会社)のヘルスケア事業部長、農学博士の仲野隆久先生によると、収縮期血圧140~160mmHg、拡張期血圧90~100mmHg程度の18名を対象に「わかめペプチド」を8週間にわたり1日1個のペースで食べてもらった結果、約2週間目から血圧が安定し始めることが認められています。