高血圧と関係する?冷え性や低体温

似ているけど実はちょっと違う「冷え性」と「低体温」。しかし、どちらも高血圧とはつながりのある関係?一方の改善がもう一方の改善につながる可能性も。

高血圧と関係する?冷え性や低体温

高血圧は血液を循環させるのに、高い圧力が必要で血圧が高くなっている状態で、血液量が多いことや血管が狭くなることによって発生します。

主な原因は脂っこい食事や塩分の多い食事、飲酒、喫煙、ストレスなどですが、そういった生活習慣は冷え性や低体温とも深いつながりがあります。

高血圧と冷え性、低体温との関係

その前に冷え性と低体温って同じなのでは?

そう思われるかもしれませんが、日本語的に同じような意味に聞こえても実は違いがあります。簡単に言うと冷え性は「末端の冷え」であり、低体温は「内部(中枢)の冷え」のことをいいます。

冷え性と低体温の違いとは?

冷え性は手足などの四肢末端から上腕部、大腿部などに感じる冷えの状態をさしており、低体温は医学的な定義はありませんが、一般的に体温が36度未満の状態をさしています。

この2つの症状の大きな違いは体温です。

冷え性は手足の末端が冷えるのみで体幹(四肢を除く胴体部分)は通常と変わらない状態ですが、低体温は体の内部もしくは全体が冷えるため体温が低下します。

違うとはいえこの2つは一方を発症するともう一方を発症しやすいという関係があります。

また、末端の冷えのみの冷え性より体全体が冷える低体温の方がリスクが高いため注意が必要です。冷えを感じるときは自身の体温を計測してみましょう。

冷え性や低体温が高血圧にどう関係するの?

冷え性や低体温が高血圧と大きく関係してくるのは「血流」になります。

体が冷えると体温の低下を防ぐために血管は収縮することによって表面積を減らし、熱をなるべく外へ逃がさないように働きます。その働きによって血管内が狭くなり血流が低下、血流を正常に維持するため血圧が高くなるのです。

また、血液の温度が低下すると血中脂質(血液中の脂質、コレステロールなど)は固まりやすくなり、脂質が固まれば血液はドロドロの状態になってしまいます。この状態も血流を維持するために血圧は上昇するのです。

冷えはこういった形で高血圧とつながっているんですね。

体温の低下が体に及ぼす影響

体全体を冷やし体温の低下を招く低体温のほうがリスクが高いため注意です。

体温が低下するほど酵素など体の機能は低下し、免疫力の低下、代謝の低下、血流の低下などが起こり、免疫力の低下はがん細胞の増殖にもつながってしまいます。

また、冷えは美容の大敵で肌荒れの原因にもなり、代謝の低下は太りやすく痩せにくい体質になりやすく過体重や肥満の原因に。

体重の増加は血圧の上昇ともつながりがあるため、冷えはあらゆる面で健康に悪影響を及ぼす状態といえます。

高血圧、冷え性、低体温に共通する原因

高血圧と冷え性に共通する原因

冷え性は単なる体の冷えではありません。

例えば半身浴は健康的で冷え性にも効果的なように思えますが、体を温めるだけでは一時的に冷えを回避する程度の効果しか期待できません。

冷え性を改善するためには、主な原因となる生活習慣の乱れを改善することが最も効果的であり、生活習慣とは食事、飲酒、喫煙、睡眠、運動、ストレスをさしています。

また、生活習慣の乱れは冷え性だけでなく高血圧の原因にもなっており、高血圧による血流の低下は冷え性を招くことにもつながるという関係があります。

以下の項目で原因のいくつかを詳しくみていきます。

ストレスによる自律神経の乱れ

自律神経の乱れは交感神経の活性や血管の収縮が起こり血液の循環が低下します。

自律神経は血圧や体温を調節する機能をもっているため、自律神経を乱すことは高血圧や冷え性などのリスクを高めてしまいます。

自律神経が乱れる主な原因には慢性的なストレスがあります。

ストレスは自律神経のバランスを保つ物質「セロトニン」の消費量が増加し、セロトニンの不足→自律神経の乱れ→高血圧や冷え性とつながっていくためです。

食生活の乱れや飲酒、タバコの喫煙

食生活を要因としたものであれば、塩分、脂質、炭水化物の過剰摂取や偏食など、また、水分の摂取量が不足することも要因となります。

女性が行うダイエットも食生活が乱れるため要因となります。飲酒やタバコの喫煙も血流を低下させるため、なるべく飲酒量は適量に控えて禁煙をしたほうがいいでしょう。

血流が低下することは体温の低下へとつながります。

血液には熱を運ぶ働きがありますが、血液中の脂質が高まったりするとドロドロの状態になって血流が低下します。

そうすると、熱を運ぶ働きが阻害されて体温の低下につながってしまうのです。体温が1度低下すると体重が5kg増えるという報告もあります。

体温が低下するということは過体重や肥満へとつながり、肥満は冷え性や高血圧のリスクをより高めるという悪循環へとつながっていきます。

運動不足は高血圧や冷え性を招く

運動不足によって皮下脂肪が増加すると発症リスクが高まります。

一般的に女性は男性よりも皮下脂肪が多く筋力が少ないという特徴があり、皮下脂肪は一度冷えると温まりにくいという性質、筋肉には熱を生み出すという性質があります。

これらの要因から女性は体質的に冷え性が多くなりやすいのです。

食事量が変わらないのに運動量が減少すれば脂質が体内に蓄積されやすくなり、蓄積された脂質は血液をドロドロの状態にしやすく、血流の低下、血圧の上昇を招き、血液が十分に供給されたないため冷え性の原因にもなるということです。

近年では運動量の減少により、男性でも冷え性に悩む人が増加傾向といわれています。

女性ホルモンの減少

女性ホルモンの減少も高血圧や冷え性と深いつながりがあります。

女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」は血管を拡張させる作用があり、エストロゲンの分泌量が活発な年代で、女性が男性よりも血圧が低い理由のひとつには、このホルモンの作用によるところがあります。

しかし、女性は40代後半から女性ホルモンの分泌量が減少し、更年期障害による更年期高血圧の発症やそれを原因とした冷え性に悩む人が増えやすいのです。

女性ホルモンの分泌量低下は自律神経に影響することがわかっています。

つまり、自律神経の乱れを原因とした高血圧のリスクが高まり、高血圧による血流の低下などを原因とした冷え性を発症する可能性が生じるのです。

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