白衣高血圧とは?

病院での血圧測定の時だけ血圧が高くなる白衣高血圧。血圧は精神状態によっても大きく左右されるため、緊張しやすい人は特に注意が必要。

白衣高血圧とは?

白衣高血圧は白衣現象、白衣症候群、ホワイトコート症候群とも呼ばれ、病院で医師や看護師に血圧測定をしてもらうと血圧が上昇し、高血圧となってしまう症状のことをいいます。

血圧は体を動かすなどの身体的要因だけでなく、ストレスなどの精神的作用によっても変化し、白衣高血圧は精神的作用によって血圧が上昇する状態をさします。

白衣高血圧症の段階では降圧剤などの薬剤を使用することはありませんし、高血圧に対する特別な対策を行う必要性は薄いと考えられています。

しかし、この症状は平常時の数値、または家庭血圧の数値が正常値であれば問題ないとされていた時期もありましたが、最近の見解では白衣高血圧から持続性高血圧(一般的な高血圧)へと移行する可能性が示唆されています。

白衣高血圧の原因とリスクについて

白衣高血圧の主な原因はストレスやプレッシャーなどによる血管の収縮です。

ストレスなどを受けて精神が緊張状態になると交感神経の活性により、血圧を上昇させるホルモンが分泌され、心拍数の上昇や血圧の上昇が起こるのです。

白衣高血圧を発症しやすい人は緊張しやすい、責任感が強い、几帳面などの性格が関係しているとされていますが、中には精神の緊張状態を自覚しにくい人もいるといわれています。

続いて白衣高血圧のリスクについてです。

以前は白衣高血圧のリスクは軽視され治療の必要はないとされていましたが、近年では調査や統計データから長期的に見ると白衣高血圧にもリスクがあることが報告されています。

様々な研究機関などの結果によると、心血管疾患(脳卒中や心筋梗塞など)のリスクは、血圧が正常範囲の人よりも白衣高血圧の人は1.2~1.5倍ほどリスクが高まるということでした。

慢性的な高血圧の人よりもリスクの上昇は軽度とされていますが、それでもリスクの上昇がないわけではなく、すでに心臓病、糖尿病、脂質異常症などの持病がある場合は、十分な血圧管理が必要と考えられています。

白衣高血圧が何故リスクに?

白衣高血圧を発症する人はストレスなどの精神的作用によって、通常の人よりも血管に大きな負担をかける頻度や時間が多くなるということです。

この血圧の上昇幅が大きくなるほど、その負担は大きくなり心血管疾患などにつながってしまうため、「緊張による一時的なもの」と安心することはできないのです。

白衣高血圧は以前ほど軽視できる症状ではないと考えられているのです。

白衣高血圧は妊婦のリスクに

妊娠すると妊娠高血圧症候群などのリスクもあるため血圧測定が行われますが、白衣高血圧の場合だと病院での血圧測定では高血圧と診断されることがあります。妊娠高血圧症候群は妊婦と赤ちゃんの両方に危険が及ぶため、妊婦が注意すべき症状のひとつです。

白衣高血圧と妊娠高血圧症候群を混同しないためにも、家庭血圧の数値をしっかり把握して、病院での血圧測定で高い数値が表示されたときは、家庭血圧の数値を申告することが大切です。

白衣高血圧の対策

白衣高血圧の対策のひとつとして大切なのが、白衣高血圧を診断するための家庭血圧の測定です。病院で医師や看護師と一緒に血圧測定を行うという特定条件で血圧が上昇したのか、それとも、知らず知らずのうちに高血圧を発症してしまったのかを把握することが重要です。

気持ちがリラックスした状態で行った血圧測定の数値が正常値であれば、白衣高血圧と診断することができます。逆に言えば、気持ちがリラックスした状態であれば、血圧が上昇しないということを確認することにもつながります。

また、家庭血圧の測定は、家族の人の血圧測定を行う機会をつくることができますので、家族の健康管理につながるというメリットもあります。

深呼吸による緊張状態の緩和

深呼吸には精神状態をリラックスさせる効果があるといわれており、激しい緊張状態で血圧の上昇を招いている場合、深呼吸をすることで血圧を安定させる効果に期待することができます。

白衣高血圧の人は自覚症状のあるなしに関係なく、精神状態の不安定、自律神経の乱れを生じることが多いので、呼吸を整える意味でも深呼吸を行うことをすすめます。また、無理矢理リラックスしようとすることは、かえって精神の緊張状態を招いてしまいますので注意が必要です。

目をそらしたりつぶったり

視覚による認識や影響は自身が想像するよりも、精神に影響を与えることがあります。そんなことで対策になるの?と思われるかもしれませんが、個人差はあれど人によってはこれだけで血圧の数値が安定するようです。

基本的に人は、光を視認することにより交感神経が活性されて血圧が上昇しやすく、目をつぶることで副交感神経が活性されて血圧が下がりやすくなるのです。診察室では目をつぶってみたり、別のものを見てみるなどを試してみましょう。

グーパーで血管を拡張

ちょっとクシャクシャになりますがハンカチやタオルなどがあれば、それを少しだけ力を入れて握り、しばらく握った後に放すと血圧を下げる効果があります。

放した時の血流の刺激によって、血管壁の内側にある血管内皮から一酸化窒素が生成され、一酸化窒素の働きにより血管が拡張、血圧が下がるという作用になります。

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リケン(理研ビタミン株式会社)のヘルスケア事業部長、農学博士の仲野隆久先生によると、収縮期血圧140~160mmHg、拡張期血圧90~100mmHg程度の18名を対象に「わかめペプチド」を8週間にわたり1日1個のペースで食べてもらった結果、約2週間目から血圧が安定し始めることが認められています。