高血圧はヨーグルトで改善

ヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれる善玉菌には高血圧改善の効果が!?善玉菌を効率よく摂取して生活習慣病を予防しよう!

高血圧はヨーグルトで改善

高血圧を改善するヨーグルトの効果とは?

ヨーグルトは善玉菌と呼ばれる乳酸菌を含んでおり、腸の環境を整えて便秘改善などに効果的な食べ物として知られていますが、高血圧の改善にも役立つ効果をもっています。

腸の中には何百種類もの腸内菌が存在しており、腸疾患、動脈硬化、糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームなどの発症リスクに深い関係があるといわれています。

高血圧の改善効果も確認されており、ヨーグルト食べている人は食べていない人よりも、血圧が低くなったということが報告されています。

善玉菌と呼ばれる乳酸菌やビフィズス菌などはヤクルトのような乳酸菌飲料、納豆、漬物、キムチなどの食品からも摂取することができます。

これらの善玉菌は腸に届く前に胃酸などによってほとんどが死滅するといわれていますが、死滅した善玉菌にも既に腸内に存在している善玉菌を増殖させる働きがあるため、気にすることなく積極的に摂取することがすすめられます。

高血圧と腸内環境の関係

腸は第二の心臓とも呼ばれている臓器で、幸福感を感じる三大神経伝達物質のひとつ「セロトニン」は脳だけではなく腸内でも作られています。

また、免疫物質の約60%は腸内で作られており、腸内環境を整えることは様々な病気の予防や改善、美肌効果、ダイエット効果につながります。

さらに、生活習慣病である高血圧、糖尿病、脂質異常症は腸内環境を整えることで大きく改善できると考えられており、ヨーグルトなどを摂取して腸内環境を整えることが健康状態を保つ上で大きな意味を持つのです。

腸内環境改善で高血圧予防の仕組み

生活習慣の中でも特に食生活の乱れには注意が必要です。脂肪分の高い食事を長期継続すると、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が増加しやすく、腸内環境が悪くなりやすいのです。

腸内環境が悪くなるとLDLコレステロールや中性脂肪を腸内で吸収し、腸から血液を通して全身の血管内に付着して高血圧や動脈硬化の原因になります。

血液の循環が良好になる

腸内環境を良くすることは善玉菌の増加を促進し、LDLコレステロールや中性脂肪を体外へと排出してくれます。腸内環境を整えることは血液をきれいにすることにもつながります。

副交感神経の活性が血圧を下げる

また、ヨーグルトなどを食べることによって善玉菌が増加、腸内環境が良くなると、腸の蠕動運動が活性し、腸の蠕動運動が活性されると副交感神経が活性されます。副交感神経の活性は、血管の拡張作用があり血圧を下げる効果があります。

腸内環境悪化は降圧剤の効力低下に

また、最近の研究では腸内環境が悪いと、降圧剤の効果も低下することが明らかとされています。高血圧の予防や改善のために、ヨーグルトなどを摂取して腸内環境を整えることも積極的に取り組みましょう。

腸内環境は生活習慣によっても悪化する?

野菜不足は野菜に含まれる食物繊維やオリゴ糖が不足し、運動不足は腸の蠕動運動の低下と悪玉菌の増殖、ストレスなどによっても善玉菌は減少してしまいます。

つまり、高血圧は生活習慣や腸内環境とも密接な関係、深いつながりがあるといえるのです。ヨーグルトなどで腸内環境を整えることは、高血圧の改善や生活習慣の改善に役立ちます。

加齢によっても腸内環境は悪化しやすい?

腸内のビフィズス菌は乳児の頃が最も多く、20代では乳児の頃の約10%程度にまで減少するといわれており、加齢とともにさらに減少していきます。

このことからも長期的な生活習慣の影響が出やすい高齢では、ヨーグルトなどを食べて意識的に腸内環境を整える必要性が高まるのです。

血圧を下げる「プロバイオティクス」とは?

「プロバイオティクス」とは善玉菌と呼ばれる乳酸菌(LG21乳酸菌、ガセリ菌、ビフィズス菌、ラブレ菌など)や納豆菌などのこと。また、それらを含むヨーグルトや乳酸飲料などのことです。

腸の中には500種類以上、約100兆個もの腸内細菌があるといわれており、健康と密接な関係を持っていることがわかっています。腸の健康状態が悪くなると生活習慣病などを発症するリスクが高くなるので注意が必要なのです。

プロバイオティクスの仕組み

プロバイオティクスの研究において判明したのが血圧を下げる効果です。

ヨーグルトなどに含まれている善玉菌にはホルモンバランスを調整する作用により、血圧を上げる作用をもつ「アンジオテンシンⅡ」とその受容体の結合を阻害、血管を拡張して血圧を下げる働きがあります。

また、HDLコレステロール(善玉コレステロール)の改善効果によって血圧を下げる効果もあるといわれています。

腸内環境は数種類のヨーグルトで!

ヨーグルトは善玉菌を一種類しか含まないものよりも、数種類含んだもののほうがより効果があるとされていますので、決まったヨーグルトを摂取するよりも色々なタイプのヨーグルトを摂取するほうがおすすめです。

また、効率よくもっとたくさんの善玉菌を摂取したい人、乳製品が苦手な人や、毎日食べるのが難しいという人はサプリメントなどでサポートするのがおすすめです。

また、近年では「動物性乳酸菌」で構成されているヨーグルトだけではなく、「植物性乳酸菌」で構成されている食品(味噌、納豆など)にも注目が集まっています。

どちらも高血圧を改善するのに有効な栄養成分を含んでいるため、どちらかに偏らず両方とも幅広く食べることがおすすめです。

バナナヨーグルトやりんごヨーグルトもおすすめ!

バナナとりんごには余分な塩分を排出してくれるカリウムが豊富で、さらに抗酸化作用で活性酸素を除去してくれるポリフェノールを含み、善玉菌の増加をサポートするオリゴ糖が含まれています。

特にオリゴ糖はヨーグルトと一緒に摂取することでより高い整腸作用が得られますので、一緒に食べるのがおすすめです。

ちなみに、オリゴ糖とは単糖(ブドウ糖など)が数個結合した小糖類のことで、胃酸に弱い善玉菌とは違い、オリゴ糖は胃酸に強く、消化吸収されることなく大腸に届き、善玉菌の増殖を促進させる働きがあります。

オリゴ糖を摂取して善玉菌を増殖させることは腸内環境の改善につながり、悪玉菌の減少は活性酸素を低下させ、体内の酸化を予防することで血圧が上昇するのを防ぐことにつながります。

高血圧に有効なヨーグルトの成分

高血圧に有効なヨーグルトの成分

ラクトトリペプチドの効果

ヨーグルトに含まれている「ラクトトリペプチド(LTP)」は高血圧を改善する作用をもっています。ラクトトリペプチドとは、ラクト(乳由来)トリ(3つの)ペプチドの名前の通り、3種類のアミノ酸の結合体のことです。

血圧の上昇を抑制する作用

血圧を上げる作用をもつ「アンジオテンシンⅡ」を生成する変換酵素の働きを阻害して、血圧の上昇を抑制する効果があります。

血管内皮機能の改善で動脈硬化を予防

血管の正常機能(柔軟性や拡張機能)を維持する「血管内皮機能」を改善します。高血圧などによって引き起こされる動脈硬化は、血管の正常機能を低下させ脳卒中や心臓病の発症リスク高めてしまいます。

しかし、ラクトトリペプチドの効果により、動脈硬化の進行を予防して血管を良好な状態にすることができるのです。調査研究ではヨーグルトの摂取によって血管年齢の若返りも確認されています。

エラスチンの効果

コラーゲン繊維を支える弾性繊維の不溶性たんぱく質のひとつが「エラスチン」で、エラスチンは血管の柔軟性を維持するのに重要な成分です。エラスチンが不足すると血管の柔軟性が失われ、高血圧や動脈硬化を促進することにつながります。

エラスチンは体内でも合成されますが、20歳前後にエラスチンを合成する力は低下し、50歳までには最も多い時の約半分程度にまで低下するといわれています。

カリウムの効果

ヨーグルトにもカリウムは含まれており、ヨーグルトを摂取することで、過剰に摂取した塩分を排出する作用があるため、血圧を改善する効果に期待できます。

カルシウム不足の改善

カルシウムの摂取量が不足すると、体内のカルシウム濃度を一定に保つために骨からカルシウムが流出、血液中に取り込まれたカルシウムが動脈硬化を進行させることで高血圧の要因となるのです。

カルシウムを必要量摂取することは、カルシウム不足による血流の低下と血圧の上昇を抑制し、高血圧を予防することににつながるのです。

納得の検証結果がおすすめの理由!

リケン(理研ビタミン株式会社)のヘルスケア事業部長、農学博士の仲野隆久先生によると、収縮期血圧140~160mmHg、拡張期血圧90~100mmHg程度の18名を対象に「わかめペプチド」を8週間にわたり1日1個のペースで食べてもらった結果、約2週間目から血圧が安定し始めることが認められています。